2025年4月5日
毎年4月になると、かならず読み返す短編小説がある。村上春樹の「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」。今日みたいな爽やかに晴れた日にぴったり。ほんとうに大好きで、何度読んでも新鮮な気持ちでときめくことができる。自分にとって、宝物のような存在。この作品を知ったのは大学生の頃だったけれど、気がつけば物語に出てくる「女の子」の年齢にずいぶん近づいている。来年あたり、そろそろ原宿の裏通りで100パーセントの男の子にすれ違うことを期待してもいいですか。日常にロマンチックがあふれていてほしい。